任意整理を選択した方にとって、新たな借入は大きな不安材料です。しかし、生活の中で突発的な出費が発生し、どうしてもお金が必要になることもあります。
この記事では任意整理中の借入について、可能なケースと注意点、そして借入に頼らない解決策を詳しく解説しています。
任意整理後の生活再建を目指す方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
任意整理中の借入は基本的に難しいですが、条件によっては可能なケースもあります。
任意整理後に経済状況が改善し、信用情報が回復している場合などは、例外的に借入れが可能になることがあります。
ただし、新たな借入れにはリスクが伴うため、慎重な判断が求められます。
任意整理とは債務者(お金を借りている人)が抱える借金の問題を解決するための法的手続きのひとつです。
複数の借金を持つ借り手が、債権者(お金を貸している側)と直接交渉し、返済条件(例えば、返済額や返済期間)を見直す手続きのことです。
任意整理により、借り手は返済の負担を軽減し、経済的な再建を図ることができます。
しかし、任意整理を行うとその事実が信用情報に記録され、一定期間、新たな借入れが難しくなるなどの影響が出ることになります。
任意整理中の借入が難しい主な理由は、信用情報に「任意整理を行った」という記録が残るためです。
信用情報機関には借入れや返済の履歴などの金融活動が登録され、金融機関はこの情報を基に借入れの可否を判断します。
任意整理を行うと金融機関から見て返済能力に問題があったとみなされ、新たな貸出のリスクが高いと判断されるため、融資を受けることが困難になります。
任意整理は債務整理の一種であるため、任意整理を行ったことと自体が経済的な信用を大きく損ねることにつながります。
参照元:「任意整理の方法Q&A」 https://www.courts.go.jp/oita/vc-files/
任意整理中でも借入できるケースは限られていますが、完全に不可能ではありません。
例えば、任意整理後に経済状況が改善し、それが信用情報にも反映されている場合、一定の条件下で新たな融資を受けられる可能性があります。
また保証人を立てることができる場合や、担保を提供することができる場合も、融資のチャンスは増えます。
しかし、経済状況が回復していても借入れは簡単なことではなく、高い利息や厳しい条件が課されることがあります。
また、信用情報の回復には時間がかかるため、任意整理を行った直後に借入れが可能になるわけではありません。
任意整理中に新たに借入を行うことには、さまざまなリスクが伴います。まず、任意整理の交渉中に新たな借入をすることは、債権者との信頼関係を大きく損ねる行為とみなされる場合があります。
借入れをすることで、元々交渉していた返済条件の再見直しを迫られることがあり、最悪の場合、任意整理の取り決めが破棄される可能性もあります。
また、新たな借入が発覚したことで、さらに信用情報が悪化し、将来的に金融サービスを利用する際の障壁が高くなることも考えられます。
さらに、任意整理中に無理な借入れを行うことは、個人の経済状況をさらに悪化させる恐れがあります。
借金を返済するために新たに借金をする「自転車操業」に陥り、結果的に返済が困難になるケースも少なくありません。
借入れが増えてしまうと借入金の返済はおろか、日常生活にも支障をきたすことになりかねません。そのため、任意整理中の借入れは、非常に慎重に考える必要があります。
任意整理後の借入れは、信用情報の回復が大きく影響します。任意整理を行うと、一時的に信用情報に傷がつくため、新たな借入れが困難になることが一般的です。
しかし、時間をかけて信用情報を回復させることで、将来的には借入れが可能になることもあります。
信用情報の回復には、定期的な返済実績の積み重ねや、債務を適切に管理することが重要です。また、任意整理後に再び借入を行う際には、過去の借入れと同じ状況に陥らないよう、借入れの目的や返済計画をしっかりと考慮する必要があります。
任意整理後にプロミスなどから借入れを行うことは、原則として困難になります。任意整理を行ったことが信用情報機関に記録されるため、一定期間、新たな融資を受けることができなくなります。
しかし、任意整理から一定期間が経過し、信用情報が回復していれば、再度借入れが可能になるケースもあります。
信用情報の回復状況は金融機関によって評価が異なるため、事前に自分の信用情報を確認し、必要に応じて信用情報機関や金融機関に相談することが大切です。
任意整理後に再び借入れを行う場合、過去の経験から学び、慎重に計画を立てることが不可欠です。
まず、借入れの必要性を十分に検討し、返済計画を現実的に策定する必要があります。借入れを行う際は、月々の返済額が収入に対して適切であること、予期しない出費にも対応できる余裕を持つことが重要です。
また、複数の金融機関からの借入れは避け、借りれ先を1つに絞ることで管理しやすくなります。借入れ前には、必ず金融機関の利率や条件を比較し、自分にとって良い条件を選択をすることが大切です。
信用情報の回復には、時間と適切な管理が必要です。まず、任意整理での返済計画を確実に守り、定期的な返済を心がけましょう。
また、クレジットカードやローンの小額利用し、それを期日までに返済することで、良好な返済実績を信用情報機関に積み重ねることができます。
信用情報の確認は、一定期間ごとに自分で行うことができ、これにより自身の信用状態を把握し、必要に応じて改善策を講じることが可能です。
さらに、収入や支出の管理を徹底し、借入れに依存しない健全な財政状態を維持することも、信用情報回復には欠かせません。
任意整理は債務者が債権者と直接交渉し、返済条件を見直すことで、返済の負担を軽減し経済的再建を図る法的手続きです。
任意整理をしたことは信用情報に記録され、新たな借入れが難しくなります。
任意整理中でも経済状況の改善や、信用情報の回復が認められる場合、新たな融資を受けることができる場合があります。
保証人を立てられる場合や、担保を提供できる場合も融資のチャンスがありますが、条件は厳しくなります。
任意整理後に再び借入をする際は、過去の経験から学び、返済計画を慎重に立てることが重要です。
必要性を十分に検討し、返済能力を超えない範囲での借入れを心がけ、金融機関の条件を比較検討することが大切です。
任意整理中の借入は、審査基準が厳しく、必ずしも希望通りに借りられるとは限りません。しかし、この記事で紹介した解決策を参考に、あなたに合った方法を見つけることが大切です。
不安な場合は、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、より具体的な解決策が見えてくるはずです。
【おすすめ記事】
・【プロミス】繰り上げ返済のやり方と手順【事前に確認すべき3つのこと】
・【プロミス】任意整理中に借入は可能?【借入可能なケースもあります】